基本情報技術者試験はCBT方式になり、受験形式や予約方法等多くの事がこれまでの試験から変わりました。
このブログを読んでいる人の中には、
基本情報はCBT方式になって合格率が上がったって聞いたけどホント?
ひょっとして問題が簡単になったって事??
と思っている人もいるのではないでしょうか。
筆者もその噂を聞きつけて色々調べてみましたが、わかった事/伝えたいことは以下の通りです。
・基本情報技術者試験はCBT方式になって合格率が急上昇している
・だけど、試験問題自体が簡単になっているわけではない
・CBT方式になって受かりやすくなっているので、今のうちに受けた方がいい
そこで今回の記事では、基本情報技術者試験の合格率について詳しく書いていこうと思います。
この記事を読めば基本情報技術者試験CBT方式の理解が深まり、少しだけ対策の手助けになるかと思います。
この記事を書いている筆者は基本情報技術者/応用情報技術者を取得済みです。
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目次
基本情報技術者試験CBT方式とは?
そもそもCBT方式って何なの?
基本情報技術者試験はコロナウイルスの影響により、2020年の試験からCBT方式での実施となりました。
CBT方式の試験では、従来のようなペーパー試験ではなくコンピューター上で受験します。
基本情報技術者試験のCBT方式については、こちらの記事で詳しく書いているので、まずこの記事を読んでから戻ってくることをオススメします。
【猫でもわかる】CBT方式の基本情報技術者試験を徹底解説します基本情報CBT試験が始まった2020年度の合格率は48.1%
基本情報技術者試験は2019年度の秋試験まではペーパータイプの試験であり、2020年度の試験からCBT方式となっています。
そこで、2021年の6月にIPAから発表された基本情報技術者試験の合格率を確認すると、2020年度の合格率は48.1%となっています。
2019年度の合格率は25.7%であるため、22.4%も合格率が上昇したこととなります。
22%も合格率が上がったの!?
以下の表に直近の合格率の推移をまとめてみました。
参照:情報処理技術者試験情報処理安全確保支援士試験統計資料(令和 3 年 6 月)
例年の合格率が25%付近で推移しているのに対し、2020年度の合格率が飛びぬけて高いことが分かるかと思います。
基本情報技術者試験はCBT方式で試験問題が簡単になった?
こんなに合格率が急上昇したってことは、CBT方式になって問題が簡単になったのかな?
こう思う人もいるかと思います。
ですが、私はCBT方式になって試験問題が簡単になったという事は無いと思います。
残念ながら、CBT方式になって試験問題を持ち帰ることができなくなってしまったので、実際の試験問題の難易度は確認できません。
ただ、試験問題が簡単になったわけではないと考える理由は以下の通りです。
・CBT方式にするからといって、試験問題を簡単にする理由が無いから
・合格率が高くなった理由は他にあるから
そもそも基本情報技術者試験は全問記号選択式の問題であるため、ペーパーテストであろうがCBT方式であろうが試験内容を変える必要がありません。
もしCBT方式になることで問題の解きやすさが変化するのであれば、試験問題の難易度を調整する必要があります。
ただ、基本情報技術者試験の場合は元々用意していた問題をそのままCBT方式に使えばいいだけなので、難易度を変える必要は無いはずです。
基本情報CBT方式で合格率が高くなった理由
試験問題の難易度が変わっていないのであればなぜ急に合格率が高くなったの?
あくまで予想になりますが、私は以下の事が理由だと考えています。
・CBT方式では午前試験と午後試験を別日で受けられるようになったため
・合格する自信のある人が試験を受けているため
それぞれ解説していきます。
理由①:基本情報CBT方式では午前試験と午後試験を別日で受けられるようになったため
従来のペーパーテストでは午前試験と午後試験を同日にまとめて受けていました。
ですがCBT方式では、午前試験と午後試験を別々の日に受けられるようになっています。
これは受験者にとってかなり有利な条件であり、これが合格率が急上昇した一因だと考えています。
【午前試験と午後試験を同日に受ける場合】
・午前試験と午後試験の対策を並行してやる必要がある
・午後試験を受ける時、午前試験の疲れが残っている
【午前試験と午後試験を別日に受ける場合】
・午前試験の対策と午後試験の対策をある程度分けてできる
・午後試験を万全の状態で受ける事ができる
受験者にとってメリットしかないじゃん
正直、午前試験と午後試験を別日で受けられることは受験者にとってメリットしかないと思います。
私はペーパーテストの時に受験しましたが、午後試験を受ける時には既にクタクタになっていました。
特に午後試験ではアルゴリズムやソフトウェア開発などの頭を使う問題を解く必要があるため、疲労度合いが得点にかなり影響してきます。
理由②:合格する自信のある人が基本情報試験を受けているため
改めて、先ほどの表を見てみると2020年度の受験者数は例年と比べて約1/2に落ち込んでいることが分かります。
というのも、2020年度の基本情報技術者試験は春試験が中止(延期)になったり、突然CBT方式に変化したりと、例年とはかなり異なっていました。
なので、2020年度の1,2,3月に実施された基本情報技術者試験を受験するには、定期的ににIPAのサイトにアクセスして最新の情報を集める必要があったんですよね。
合格率が急上昇した2020年度の基本情報技術者試験は
・会社から強制的に受験させられている人
・何となく受験している人
の多くが受験をせず、
悩む人
という「基本情報技術者試験への熱量が高い人」の割合が高くなったと思います。
さらに、CBT方式では試験日の3,4日前まで試験日程を変える事ができるため、
試験近づいてきたけど自信ないな。。
という人は、試験を先延ばしして勉強時間を確保する事ができました。
(基本情報技術者試験CBT方式の日程変更についてはこちらの記事で詳しく書いています)
【2021年度版】基本情報技術者試験CBT方式の日程変更やキャンセルについてまとめてみたこれも受験者にとっては非常に有利な条件であり、筆者も試験前には
あと1日だけでも試験日延期してほしい
と願っていました。
そのため、受験者の多くが合格する自信のある人となり、合格率が急上昇したと考えられます。
基本情報技術者試験はCBT方式の時に受けるべき
ここまで、なぜ基本情報技術者試験がCBT方式になって合格率が急上昇したかについて書いてきました。
そして個人的には以下の理由から、基本情報技術者試験はCBT方式の時に受けた方がいいと思います。
・CBT方式は受験者にとってメリットしか無い
・しばらくしたらペーパーテストに戻る可能性がある
ここまで書いてきたように、CBT方式は受験者にとってメリットばかりです。
ですが、開催している側からすると今回のように合格率の調整が難しくなり、資格としての信頼性を担保できなくなる可能性があるため、場合によってはペーパーテストに戻す事もあると思います。
もちろん、午後試験で試験問題への書き込みができない等のデメリットもありますが、基本情報技術者試験の取得を目指している人は今のうちに取得する事をおすすめします。
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「基本情報技術者試験がCBT方式になって、合格率が急上昇した件について」まとめ
最後にもう一度今回の記事についてまとめます。
・基本情報技術者試験の合格率がCBT方式になって急上昇した
・CBT方式になって試験問題が簡単になったわけではない
・CBT方式は受験者にとって有利な条件で受験できる
CBT方式でもペーパーテストでも対策自体は変わらないので、後はガシガシ勉強していきましょう。